小児泌尿器科

小児泌尿器科

小児泌尿器では、お子さまによく見られる腎臓や膀胱、尿道などの病気を幅広く診療します。この時期は、夜尿症などによって集団生活の場(幼稚園や小学校など)で支障をきたすお子さまもいます。当院では、こうした泌尿器のトラブルについても対応いたします。下表のような症状がみられたときは、お気軽に当院をご受診ください。

このような症状の方は当院をご受診ください

  • 健康診断などで血尿を指摘された
  • ペニスを痛がる、痒がる
  • ペニスの先が赤く腫れている
  • 小学生になったのに、おねしょが治らない
  • 昼間に尿を漏らす
  • 尿の色や臭いが強烈だ
  • 尿の回数が多い、少ない
  • 精巣が片方触知できない

など

小児泌尿器科で扱う主な疾患

亀頭包皮炎

亀頭包皮炎は、亀頭の先端部分や包皮に炎症が起こる病気であり、包茎によくみられます。このようなお子さまは、亀頭と包皮の間に常在菌が繁殖して炎症が起こりやすくなっています。包皮と亀頭が癒着していると、包皮をめくることが難しく、その間に恥垢が溜まってしまい、表皮ブドウ球菌やレンサ球による感染が起こりやすいのです。「おちんちんが痛い」とお子さまが言っている場合は、亀頭包皮炎の可能性があります。包皮が赤く腫れている、排尿時に痛がる、尿道の先からは膿が出ているなどの症状がみられたときは、お早めに当院をご受診ください。患者さまの状態を確認したうえで、ステロイドの軟膏や抗菌薬による治療を行います。

夜尿症

一般的には「おねしょ」と呼ばれることが多いですが、5歳を過ぎても月1回以上の頻度でおねしょがあって、その状態が3ヵ月以上継続している場合は「夜尿症」と呼ばれます。この主な原因ですが、大きく2つに分けられます。ひとつは夜間尿量の増加です。私たちが寝ている間は、抗利尿ホルモンが分泌され、それによって尿量が抑制されています。このホルモンの分泌が不足していると夜尿症になりやすいです。もうひとつは、尿を膀胱に貯めておく機能の未熟性により膀胱容量が減少しているケースです。
なお、夜尿症は決して珍しいことではなく、小学校低学年の児童では10人に1人の割合でみられるとも言われています。しかしながら、夜尿症により、患者の自尊心や健康関連QOLが損なわれていることが報告され、患者や家族が悩んでいる場合には、積極的に治療を行うことが推奨されています。
検査としては尿検査を行い、必要に応じて血液検査による腎機能評価や超音波検査をする場合があります。
治療としてはまず水分や食事摂取などの生活指導、排尿指導や便秘の改善を行います。それでも改善がない場合は内服薬による治療やアラーム療法を行います。これらの治療でも改善を認めない場合は当院では専門の医療機関への紹介をさせていただいております。

精巣捻転症

精巣は精索という動脈や静脈、精子の通り道の精管の束とつながっています。精巣捻転とは精索を軸として精巣が捻じれて、血流障害を起こす病気です。新生児の時と10代後半~20代前半の2つの世代でよく発生します。

症状

突然の強い陰嚢痛と陰嚢腫大が生じます。吐き気や嘔吐、冷汗を伴う場合もあります。

検査

下記の検査を実施することが多いですが、これらの検査でも確実に診断できるとは限らず、精巣捻転の疑いが少しでもある場合は連携医療機関に紹介いたします。

超音波検査:

精巣の血流を確認します。

尿検査:

膿尿かどうかを調べて、精巣上体炎などの同様な症状が生じる疾患を除外します。

治療

手術で捻じれた精索を元に戻し、再び捻じれることがないように陰嚢の中に糸で固定します。発症から6~8時間以内に捻じれを戻さなければ精巣の血流が改善しないといわれ、血流が改善しなかった場合は精巣の摘除が必要になります。

手術が遅れると精巣の血流が改善せず、精巣を摘除しなければならなくなる可能性があるため、陰嚢痛があった際には、恥ずかしがらず、受診をしてください。また、夜間であっても緊急性のある病気なので、手術ができる大きな病院への早急な受診をお勧めします。